神戸牛の豆知識
神戸牛の特長
人肌で溶けるほど融点の低いサシ(脂肪分)が筋肉の中に細かく入り込んだ状態、いわゆる「霜降り」が世界中の食通を魅了する神戸ビーフ。
神戸ビーフのおいしさの特長は、きめ細かく上品な甘みのある赤身が、脂肪の風味・香りと溶け合う絶妙なハーモニーで、おいしさの決め手になるイノシン酸やオレイン酸が豊富であることも科学分析で明らかになっています。
神戸肉流通推進協議会によると、神戸ビーフは以下のように定義されています。
①兵庫県内の繁殖農家(指定生産者)のもとで生まれた但馬牛の血統であること。
②肥育農家(指定生産者)が兵庫県内の牛舎で手間ひまをかけて飼育。
③それら純血の但馬牛の中でもさらに未経産牛・去勢牛であり、枝肉格付などが以下の事項に該当するものだけが「神戸牛・神戸ビーフ」として認定されます。
●霜降りの度合いを表す「BMS」がNo.6以上
●可食部分の割合(歩留等級)がA・B等級
●枝肉重量が470kg以下
●肉質のきめ細かさ、しまり具合がすぐれている
枝肉重量については、小さい牛の方がより脂肪が良質である、とされているいためです。
神戸牛の歴史
慶応年(1868年)に国際港として開港した神戸。
日本ではまだ食肉文化が定着していなかった当時、初めて神戸で但馬牛を口にしたのは、外国人居留地に住んだイギリス人だったそうです。
農業などの労働を終えて肥育させた但馬牛の軟らかさとキメ細やかな肉質は外国の牛肉にはない絶品の味わい。
以来「神戸牛・神戸ビーフ」は日本が誇る世界的な和牛ブランドとして食通たちに愛され続けています。
神戸牛の豆知識
神戸港開港と同じ年に伊藤博文が兵庫県初代知事に就任。
英国留学帰りの国際派として知られるそんな彼が好んで神戸牛を食べていた、という逸話が残っています。
近年ではアメリカのオバマ大統領が2009年の来日時に神戸ビーフをオーダーしたのも有名な話。
古今東西の時代を代表するセレブたちを魅了し続けている「神戸牛・神戸ビーフ」です。
参考サイト:神戸肉流通推進協議会)
http://www.kobe-niku.jp/top.html
参考図書:
「和牛道 極上を味わう!!」みかなぎ りか(株式会社扶桑社、2008年)
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