会社の忘年会の幹事を任されたら!準備の流れとポイント
目指せ!名幹事さん
参加するだけならば楽しい忘年会ですが、幹事を任されてしまうと大変です。
色々なことを知るきっかけになるといった理由から、
新人に任せるという会社も珍しくありません。
しかし、それまで経験のない仕事を担当するというのは、
簡単なことではありませんし、不安もつきまといます。
そこで、「準備の流れ」と共に、
「どういったポイントを抑えれば良いか」をまとめました。
多くの社員と会話するチャンスでもありますので、しっかりと準備をし、
「楽しかった」「良かった」と言われるような忘年会を目指してみてください。
ファーストステップ
忘年会の準備を始める時は、最初に日程決めから始めましょう。
会社の方針などで、既に確定している場合を除いて、
三日程度の候補日をあげて、アンケートを取ります。
社長や部長といった役職者に直接お伺いできる状況ならば、
そういった方にお話を聞いておくと良いでしょう。
最初から適当に候補日を出してしまうと、
「その日は全部、役員会議があってね…」
などと言われてしまう恐れがあり、
再度アンケートを取らざるを得なくなる可能性があるからです。
アンケートを取った後は、役職者などの出席率と全体の出席率を考慮して、
候補日を一つに絞り、全体に再連絡しましょう。
こうして割り出した人数と、徴収する会費および会社からの補助費などから、予算を決定します。
なお、仕事やプライベートの都合で、アンケート提出後に「やっぱり欠席にしたい」という人が出てくることは珍しくありません。
「締め切り後の出欠変更は、分かり次第、個別にご連絡ください」などといった文言を添えて、出来る限り取りこぼしのないようにしておくと良いでしょう。
セカンドステップ
日時と人数、予算がおおまかに確定したら、次は店選びを開始します。
もしも場所(最寄り駅)も未確定であるという場合は、
早めに集合しやすい駅などを割り出しておきましょう。
駅が決まったら、まずインターネットやグルメ情報誌などを利用し複数の店舗をピックアップしましょう。
忘年会の規模にもよりますが、「収容人数」や「立食あるいは座敷」、「貸切り可能人数」、「マイクなどの利用の可否」、「食事・飲み物のメニュー」などを考えます。
この時、前年の忘年会などの情報を、先輩社員から得ておくこともおすすめです。
例えば、「店が狭すぎて、移動できなかった」や「飲み物がいまいちで、部長がご機嫌ななめだった」という情報があれば、そこを重要ポイントとして対策できるでしょう。
忘年会の雰囲気も会社やチームによって異なりますので、
何を重視するかを事前に抑えることも大切です。
また、店の候補を絞ったら、できれば下見をしておきましょう。
写真やイメージと違った、というトラブルは少なくありません。
早めの役割分担をしよう
忘年会は当日までの準備と、当日の司会進行と補助作業が欠かせません。
こじんまりとした飲み会ならばまだしも、二十人を超えるような規模になった場合は、会計のミスなども発生しがちです。
早めに分担と準備するものを決めておかないと、当日ばたばたと慌てることになり、
「今年の幹事はイマイチだったね」などと言われてしまいかねません。
まず、一般的に検討しておきたい役割として、
「司会」「会計」「受付」「ゲームなどの進行役」が上げられます。
幹事の人数や会の規模によって兼業しても構いませんが、表に立つ司会と、
会費の徴収・計算を行う会計担当は分けておいた方が良いでしょう。
どうしても人手が足りない場合は、「事務所や部課ごとに徴収しておいて貰い、まとめて支払う」という方式を取り入れた事前徴収方式が適切かもしれません。
全体で分担する場合は、「現在の作業進捗状況」などをそれぞれ報告し、作業漏れなどがないかを確認することも大切です。
会を盛り上げる余興を用意しよう
一年の疲れや憂さを晴らす、といった意味合いを持つことが多い忘年会。
ただ飲んだり食べたりするだけでは、「いつもの飲み会」として終わってしまいがちです。
そこで、場を大いに盛り上げるために、
ゲームや出し物などを行うことも珍しくはありません。
このような催しの有無については、事前に確認しておきましょう。
極端な例では「前回の忘年会で、飲み過ぎて問題を起こした人がいるため自粛」といった事情があるかもしれないからです。
ゲームを開催するのが恒例の場合は、ビンゴなどが一般的なものとなるでしょう。
酔った人や世代に関係なく楽しめるものがおすすめだからです。
「毎年同じはつまらない」という容貌がある場合は、「名前で行うビンゴ」など、ちょっと変わったパーティゲームを探すと良いでしょう。
歌や踊りといった催しが必要な場合は、幹事や新人たちの腕の見せ所と言えます。
上司や先輩たちに発想力や団結力を示すチャンスですので、業務に負担とならない範囲で頑張りましょう。
挨拶を忘れるべからず!
なかなか「会社の忘年会」のイメージが付かないという方もいるかもしれません。
しかし、飲んで騒いで楽しい忘年会と言えども、「挨拶・乾杯の音頭」という、しっかりと決めるべきポイントがあります。
特に注意したいのは挨拶でしょう。
事前に誰に依頼するかを検討し、その旨を伝えるのが一般的な手順です。
「最初の挨拶・乾杯の音頭・最後の挨拶」を行う場合、まず最も上の職位の人が行うであろう「最初の挨拶」の依頼から開始します。
諸事情で、その役職者から挨拶を断られた時は、「では、どなたにお願いすれば宜しいでしょうか」とお伺いすると良いでしょう。
それが難しいようであれば、直属の部課長などに相談するとスムーズです。
乾杯の音頭は必ずしも役職者ではなく、「最近、昇進した人」などを指名することもありますので、そういった慣例も併せて聞いておくことをおすすめします。
終盤は酔っぱらってしまっていることも多いものですが、最初の挨拶・乾杯まではとにかく乱れのないよう、進行できるように準備することが大切です。