基本的なお酌のマナー
忘年会や新年会、記念式典などでたくさんのゲストを迎える側の幹事さん。
お酌はもちろん義務ではありませんが、宴席のマナーとしてその方法を覚えておくと、何かと便利です。
お酌は挨拶代わりで気軽に
この言葉の真意には「お酌をされるような人に出世しなさい」「手酌をさせないような気遣いのある人になりなさい」といったサラリーマン社会ならではの処世術が込められているようです。
お酌は酒席のいわば「挨拶代わり」なので「ご機嫌いかがですか?」というような気軽な気持ちで行いたいものですね。
お酌をすること自体はもちろん幹事さんの義務ではありませんので無理に行う必要はまったくありません。
尊敬できない上司にお酌をすること自体が「アルハラ」になることもあります。
ただ、せっかく招いたVIPゲストの空いたグラスを横目に手酌をさせるのは・・・ちょっと気の毒な気もしますね。
会社を代表する幹事さんとしては出来る範囲でホスピタリティを発揮したいところです。
例えば男性幹事さんがお酌を担当したりテーブルごとにエリア分けをしたりなど、幹事さんのチーム内で事前にお酌のスタイルを確認しておくとよいでしょう。
基本的なお酌のスタイル
サラリーマン社会の宴会が全盛期だった昭和の右肩上がりの時代は先輩幹事さんから新人幹事さんへとお酌の作法がまことしやかに伝授されたものですが、最近ではそんな「文化の伝承?」も少ないようです。
そこで、飲みニケーション初心者の新人幹事さんが抑えておきたい基本的なお酌のマナーをご紹介します。
知っておくとゲストから「若いのに気が利くね!」と褒められて「本当に出世につながるかも?」な酒席のマナーのひとつです。
【基本的なお酌のスタイル】
ビール瓶を両手で持ち、商品ラベルを上に向けて泡の様子を見ながら注ぎましょう。
注がれる側はグラスを両手で持って傾けます。
とっくりを両手で持ち、杯の上でこぼさないように慎重に傾けます。
ご返杯で注がれる場合は注ぎ口まで杯を両手で持っていきます。
商品ラベルを上にして、両手で注ぎます。
ソムリエのように高い位置から注ぐ必要はありません。
注がれる側はグラスを持ち上げず、テーブルの上で手を添えます。
お酌をした後の「ご返杯」は、無理に飲み干す必要はありません。
乾杯と返杯はあいさつ程度のことですから、上手に切り上げて幹事さんの仕事に戻って大丈夫です。
お酌の際には日頃の感謝や景品パークの目玉景品などを話題にして、ゲストのモチベーションを上げましょう!