インナーブランディングとは?目的や効果的な施策を紹介!
企業の価値を高める方法として、「インナーブランディング」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。ただ、具体的な方法がわからず、なかなか実行できないケースもめずらしくありません。本記事では、インナーブランディングの目的を改めて確認しつつ、効果が見込める施策や成功のコツについて紹介します。社内全体の意識を高めて、業績アップにつなげていきましょう!
目次
インナーブランディングとは?目的は?
インナーブランディングとは、経営理念や企業ブランドの価値を社員に共有することです。社員が企業の理念や価値を認識することによって、組織全体の方向性を揃えることが可能になります。インナーブランディングのおもなメリットは、次の4つです。
・従業員エンゲージメントの向上
・業務効率の向上
・企業ブランドのイメージアップ
・社員の定着率アップ
社員に経営理念や企業ブランドの価値を理解してもらうことで、自社に対する愛着心を深めることにつながります。その結果、「もっと会社のために頑張ろう」「この会社でずっと働きたい!」など、社員の意識を大きく変えられるのです。
インナーブランディングに効果的な施策6選!
ここからは、インナーブランディングで活用できる具体的な施策を6つ紹介します。どの方法がベストかは、理念や社風、分野などによっても異なるため、一概に「これが良い」とはいえません。これから紹介する6つの取り組みを参考にして、自社に合いそうな施策を検討してみてください。
①社内報
社内報は、新聞や雑誌、Webなどの媒体を使って社内向けに発信するコミュニケーション手段です。内容としては、企業の基本情報やビジョンから、業務に役立つ情報や入社式レポート、インタビュー、「〇〇さんに1日密着!」など多種多様。また、近年では『社内報アプリ』も登場しており、管理や面白い試みがより簡単にできるようになりました。
②社内イベント
コミュニケーションの促進・モチベーションアップ・結束力向上などの効果にも期待できる社内イベント。企業理念やビジョンの浸透はもちろん、普段話すことのない社員と交流することで、相互理解を深めることにもつながります。また、BBQやボーリング、運動会などのレクリエーションは、いつもは業務で忙しい社員のちょっとした気晴らしによいですね!
③サンクスカード
サンクスカードは、感謝の気持ちをカードに書いて伝えあう取り組みのことです。感謝を感じたときにカードを渡すというシンプルな仕組みで、大きな出来事から小さな出来事まで、社員自身が渡すタイミングを自由に決められます。最近ではデジタルのカードやポイント制を採用している企業も多く、社員が気軽に利用できる方法を選ぶとよいでしょう。一人ひとりの社員が「自分も会社の役に立っている」という気持ちをもつことで、存在意義を再認識できるようになりますよ。
④社内SNS
社内に向けたSNSを使って情報共有の効率化やコミュニケーションの活性化を図る方法もあります。業務に関する連絡から、社員の日々のつぶやきまで、多目的に活用できるのがポイント。また、チャット機能やグループ機能などを使って、気軽に話せるというメリットもあります。「いいね」や絵文字でのリアクションなど、一方的な発信にならないところもよいですね!
⑤ワークショップ
ワークショップ形式のインナーブランディングでは、課題について話し合ったりアイデアを出し合ったりと、体験を通して自社への関心を深められます。テーマは自分たちに課せられたミッションや自社製品・サービスなど、目的に合わせて設定しましょう。また、通常のワークショップは複数人のグループで取り組むため、チームビルディングやコミュニケーション向上にも期待できますね!
⑥社員へのアンケート調査
インナーブランディングの施策は、企業側から一方的に投げかけるだけの内容になっては意味がありません。そこで、社員へのアンケート調査を実施して、現状を把握してみるのもよいでしょう。社員のリアルな声や現状を把握するにあたり、アンケート調査はとても有効な手段となります。アンケート調査はPDCAを回しやすくなる便利な手段のため、社員が素直に答えられるように匿名OKにするなどの方法も検討してみましょう。
インナーブランディングを成功させるコツ
インナーブランディングは企業にとって重要な要素にも関わらず、「イマイチうまくいかない」と悩むケースも少なくありません。施策の効果をしっかりと高めるためにも、次の3つのポイントをおさえておきましょう。
予算を確保する
まずは、インナーブランディングに向けた企画を実行するための予算を確保しましょう。どのようなインナーブランディングにするかや、企業規模によって予算は大きく異なりますが、おもに以下の項目でのコストが必要になります。
・ツールの導入費用
・制作物の購入費用
・Webサイト・メルマガの運用費
・会議のための人件費
また、外部のノウハウを活用する場合は、コンサルや外注費用もかかります。予算が潤沢にあれば選択肢は増えますが、最低限の予算内でも最大限の成果をだせるような面白いアイデアも考えてみましょう!
ゴールやブランドコンセプトを明確にする
インナーブランディングは、最初にゴールやコンセプトを明確にしておくことが大切です。ゴールやコンセプトが明確であるほど、社員にも共有しやすくなります。逆に、目的が定まらないまま企画だけを実施しても、思ったような効果を得ることはできません。実現可能な目標を設定し、具体的な方向性や数値なども共有しながら進めていくのもよいですね。
定期的に効果を測定する
インナーブランディングの効果は短期間ででるようなものではありません。そのため、時間をかけてじっくり取り組む必要があり、定期的に効果を測定していきましょう。先ほども紹介したアンケート調査の実施をはじめ、業績や定着率を過去と比較してみるなど、目的に合わせた手法を選ぶとよいですね。効果測定によって問題点や改善点が浮き彫りになるので、必ず定期的に実施しましょう!
インナーブランディングの向上に社内イベントを企画しよう!
企業の価値を高めて成長をうながすインナーブランディングは、社員一人ひとりの意識を変えていくことになります。そのため、すぐに効果が見込めないことも多く、中長期的に先を見据えた取り組みと考えておきましょう。
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