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肌寒い季節の親睦会や忘年会のメイン料理としてよく選ばれるのが「お鍋」。そんなお鍋がテーブルに並ぶ宴席を任された幹事さんが押さえておきたい、鍋料理の気配りやコツについてご紹介します!
秋から冬にかけた、親睦会や忘年会のメイン料理として、選ばれることが多い「鍋料理」。
あったか~いお鍋をみんなで囲むスタイルは、「同じ釜のメシを食う」と似た感覚で、集団の協調性や団結力といった「和」を大切にする、日本らしい食文化といえるかもしれませんね。
会社の忘年会や親睦会といった宴席で、ひとつのお鍋を囲むことがコミュニケーションの機会になるといったメリットはもちろんありますが、逆に「嫌いな上司が直箸で鍋をつつくのを見て食欲がそがれた」、「若いんだからもっと食べろ!と勝手に小皿に盛られた」といった、「鍋ハラ」も幹事さんの心配のタネかも?
今回は忘年会や新年会、親睦会のお鍋をみんなでおいしく楽しく頂くために、幹事さんが押さえておきたい、宴席を盛り上げる鍋料理のコツや気配りについてご紹介します。
◎直箸・逆さ箸・涙箸の「嫌い箸」はNG
お箸のマナーとして許されない行為がいわゆる「嫌い箸」。
みんなで共有する鍋料理なら、いちばん気を付けたいマナーです。
自分が使っている手元箸でそのまま鍋をつつく「直箸」は基本的にNG。
直箸でOKなのは家族や同僚など、よっぽど気心の知れた仲間内だけでしょう。
「直箸でいいよね?」と苦手な上司から言われて、NOと言えるハートの強い部下がどれだけいるでしょう?立派な鍋ハラです。
箸を逆さにして食材を取ろうとする「逆さ箸」も、持ち主の手がすでに箸に触れた箇所ですから同じく避けたいところ。
箸の先から鍋や小皿の汁のしずくが垂れる、いわゆる「涙箸」での取り分けも不衛生に感じる人が多いためNGです。
幹事さんはそんな「嫌い箸」の悲劇が起こらないよう、会場全体のお鍋それぞれに、取り分けるための取り箸やお玉をしっかり手配しておきましょう。
◎取り分け時の配慮
お鍋がみんなの手に届く範囲にあるなら、各自のペースで取り分けるのが基本です。静観しましょう。
しかし人数に対して鍋の数が少なく、座席から遠くて食べられない様子の参加者を見かけたら、取り分けてあげるのも幹事さんの気配りです。
取り分ける際に、「なにか苦手なものはありますか?」と、ひと声かけられると、かなりのスマート幹事さんです。
◎小皿への盛り付け方のコツ
鍋料理を小皿に取り分ける際には盛り付け方も大切。
まずは野菜を下にして山を作るように盛り、その上に、すき焼き鍋なら「牛肉」、ふぐちりなら「ふぐ」、海鮮鍋なら「魚介類」などのように、主役の食材をトッピングすれば、まるでお鍋のミニチュア版に。
小皿に盛り付けた美味しそうな見た目も、楽しいお鍋のひとときを演出します。
◎食材をできるだけ無駄にしない
日本の鍋料理は、季節の魚介類やきのこなどの山菜類、地域のブランド和牛などの名産品といった、旬の物、地の物のといった食材が多く使われています。
そんな良質な食材を残さないためにも、みんなの箸のペースが落ち着いたところで、幹事さんは会場全体の鍋の状況を観察してみましょう。
食材が足りていない鍋もあれば、食材が余っている鍋もあるはずです。
そんな時は食材の盛り付け皿を交換したりするのも、幹事さんの神の一手(?)です。
会場全体でお鍋を美味しく頂きましょう!
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