世界の忘年会事情
お店の予約から会費の徴収、景品選びと幹事さんにとっては大忙しの忘年会。ところで日本以外でも忘年会ってあるのでしょうか?「忘年会」という言葉は日本オリジナルですが、年末をみんなで祝う意味での忘年会のようなイベントは各国にあるはず。そこでアメリカとアジアを中心とした各国の忘年会事情を探ってみました!
アメリカ式のハッピー・ホリデー
アメリカではクリスマス・イブ以前の2週間くらいの間に企業主催によるクリスマス・パーティーが開催されます。会場は社内やホテル、レストランなどさまざまで、服装はフォーマルからカジュアルまでケース・バイ・ケース。12月の週末の金曜日の夕方からはじまることが多く、開催時期は日本の企業の忘年会とほぼ同じです。会社側から招待状が届くことが多いので会費制ではないようです。一般的には日本の忘年会のような乾杯の挨拶などは無しにカクテル・パーティーが始まり、次いでディナー、ダンスパーティーという流れになります。最近では「メリー・クリスマス」という代わりに「ハッピー・ホリデー」と呼ばれることも多くなり、宗教色も少ないアメリカ式の年末を彩る一般的な「忘年会」の役割を果たしているようです。
韓国の12月は宴会シーズン
韓国は国民の4割がキリスト教徒ということもあり、年末のクリスマスパーティーも盛んに行われているようです。さらに職場、地域、同窓会などのヨコのつながりでいろいろな忘年会が行われるので、早ければ11月下旬からパーティーの連続で大忙し。ちなみに韓国では旧暦より1ヵ月ほど早い、日本と同じ「新暦」をもとに忘年会を行いつつ、お正月は新暦より1ヵ月ほど遅い旧暦でお祝いするのが基本。忘年会と新年会の間が2ヵ月も開いてしまうのは明治以来、新暦に統一した日本人にとっては少し不思議な感覚ですね。
台湾にもある忘年会
台湾には「尾毛(ぺーげ)」と呼ばれる忘年会があります。台湾では土地の神様と商売人の神様が合体したものを祭る「作牙」と呼ばれる民間信仰の行事が、毎月2日と16日に開催されています。旧正月が明けた最初の作牙を頭牙(旧暦2月2日)といい、旧暦最後の作牙(旧暦12月16日)を尾牙(ぺーげ)と呼びます。以前は奉公人が契約更新できるかどうかがわかる切実な日でしたが、現在では日本でいうところの忘年会そのものです。尾牙は大規模なものが多く、抽選会で豪華景品が当たることも少なくありません。社員はもちろん顧客や取引先、家族が招かれることも多く、盛大に行われています。
中国は2つの忘年会
中国の年中行事で最も重要なのが、一年の最後のご飯を家族そろって食べる「年夜飯(ニェンイエファン)」。旧暦の正月である「春節」に開かれる最大の行事であり、一般的には各家庭で行われていましたが、最近では中国の経済的な発展もあって高級レストラン店での年夜飯も盛んに開かれるようになりました。もうひとつ、年末の年中行事として行われているのが日系企業の影響で始まったといわれる新暦の「忘年会(ワンニェンホイ)」。企業忘年会としてモチベーションを上げるために豪華景品が当たることも多く、会場は賑わっているようです。旧暦の年夜飯(ニェンイエファン)と新暦の忘年会(ワンニェンホイ)。中国での乾杯は文字通り、杯を全部飲み干すことを意味するそうですし、ひょっとすると日本よりも忙しい年末かも知れませんね。
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