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「スルー・ザ・グリーン」とはティーグラウンドからグリーンをつなぐ間の名称で、 ハザードやバンカー、ウォーターハザードを除いた範囲を指します。 スルー・ザ・グリーンのボールの取り扱いは「現状維持」が基本。 プレースやドロップには厳格なルールが設けられています。 ここでは初心者幹事さんが押さえておきたい、 基本的なスルー・ザ・グリーンでのルールについてご紹介します。
スルー・ザ・グリーンでプレーヤーが心掛けることは、大きく分けて 「素振りでコースを痛めないこと」「ターフ(芝)はできるだけ現状復帰すること」 「前の組には打ち込まないこと」「ボールを探す時は早めに後続の組に合図をしてパスさせること」の4点です。 要は他の人たちの身になってプレーヤー全員がコースを大切にすること。 そうすればコース内の全てのゴルファーすべてがいつも快適にプレーできます。 ボール探しはルール上、5分間は許されていますが、5分経ってから後続にパスさせるのではなく、簡単に見つかりそうもない状況であれば、さっさと合図して先に行ってもらう、という気遣いも必要です。
それでは以下、代表的なスルー・ザ・グリーンでのルール10選をご紹介します。
→自分のボール以外を打つと「誤球」となる。
2打罰を加えて、あらためて自分のボールでプレーしないと失格に。
もし誤球が2打目であれば、誤球のショットはカウントされず4打目から再プレーとなります。
→もとの位置にリプレース。
ティーショット以外でアドレスの時にボールが動いたら、
わざとでなくてもプレーヤーが動かしたものと見なされます。
→元の位置にリプレース。
枯れ葉などのルースインペディメント(小石などと同じ自然の邪魔者)は取り除けますが、
ボールが少しでも動いたら1ペナルティに。
逆にボールが動かなければNOペナルティとなります。
→ルールで禁止されている「ライの改善」となります。
ティーショット以外は「ボールはあるがままの状態で」がゴルフの大原則です。
→ボールが止まったところから次打を。
まさに不運としか言いようがない痛い2ペナルティです。
キャディさんやカート、自分の持ち物に当たった場合も同様です。
→乾いたところにドロップしてスタート。
大雨などで突然できた水たまりをカジュアルウォーターといいます。
ピンに近づかず、ボールの止まったところに最も近い、
水たまりを避けられる場所から1クラブレングス以内にボールを置いてドロップできます。
同伴競技者の立ち会いも忘れずに。
→5分以内に見つからなければ紛失球に。
前打地点に戻ってドロップし、打ち直しとなります。
もし後ろの組が近くまで来ていたらパスさせるのもマナーです。
→人工物は動かしてOK。
障害物が人工物の場合、ルール上は動かしてもOK。
ただし自然の木の枝を故意に折ったり、芝を抜いたりすると2打罰になるので要注意です。
→そのままプレー続行。
木の枝を折ると「スイングの区域の改善」になるので2打罰。
ただし、バックスイング中のアクシデントなど、故意でなければNOペナルティとなります。
→前の位置に戻って次打を。
同伴競技者からの指摘でOB区域から打ったことが発覚。
OB区域からボールを打つと「誤球」のプレーとして2打罰、
OBの1打罰わせて3打罰となります。
「スルー・ザ・グリーン6インチプレース」はローカルルールの1つ。 ショットでボールの下のライが悪かった場合、6インチ以内の場所にプレースしてプレーすることができます。 初心者にはありがたいルールですが、本来はスロープレー防止のためのルール。 技術的に必要のないプレーヤーは出来るだけ本来のルールでプレーを続行しましょう。