宴会やパーティーの余興といっても、歌、ダンス、ものまね、落語、小ばなし、マジック、楽器演奏、動画放映、かくし芸など、その種類はさまざま…。とりわけ、宴会という場には歌がつきものなので、最近では特別な余興の仕込みをするのではなく、シンプルにカラオケ大会にしてしまうケースも増えています。そんな場に合わせた余興の時間を演出するのも、幹事さんの大切な役割です。
まずは人選が一番の幹事さんの仕事!
宴会の目的や参会者の顔ぶれにふさわしい余興を予め選んでおくことが、幹事さんの一番の役割。余興を引き受けてくれた人は協力者ですから、あくまでも自主性を尊重にして、幹事さんが芸にいちいち注文を付けたり、指導したりしない方が本人もやる気になるので、幹事さんの仕事は余興の“人選”までにすることが大切。たとえば同じ職場の宴会であっても、忘年会や社員慰安旅行の宴会と、新入社員歓迎会のようなものでは目的が違います。忘年会や社員慰安旅行の宴会ではかなりハメを外した、くだけたものが喜ばれますが、新入社員歓迎会のような宴席では、あまりくだけすぎた余興は避けた方が良いかも。また、若い人たちの多い席で、浪曲をうなったりすれば座がシラけるでしょうし、その逆の場合もあります。幹事さんは宴会のTPOを考えたうえで、みんなが楽しめる余興を演出しましょう。
余興の例
・カラオケ
・ダンス
・ものまね
・マジック
・楽器演奏
・動画放映
・・・etc.
仕込みから飛び入りまで、余興の進行例
参加者が酒食に舌鼓を打ち、お酒の酔いもほどよくまわってくる頃になると、イベント会場の雰囲気も和やかになってきます。そんなタイミングを見計らって、幹事さんは余興の時間へと誘導しましょう。「ただいまから、我が社が誇るのど自慢(芸自慢)の皆さまから、余興を披露していただくお時間でございます。まずは○○支社のホープ、□□君、お願いします!」などとアナウンスしながら余興をしてくれる人を次々と指名し、ごく簡単なプロフィールを紹介していきます。余興の指名は予め依頼をしておく方が、当日の進行はスムーズになります。そんな予め仕込んだ余興を誘い水にして、さらに当日の“飛び入り参加”を募れば、会場が自然と盛り上がるスパイスとなります。幹事さんは参加者のキャラクターを見ながら上手に採り入れましょう。
幹事さんは新入社員を仲間として歓迎する気持ちを込めて、新入社員歓迎会を企画運営したいものです。始め良ければ終わり良し。記念すべき社会人としての第一歩になるイベントですから、これから働くためのモチベーションはもちろん、何年先になっても励みになるような温かい新入社員歓迎会になれば、幹事さん冥利に尽きるでしょう。