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卒業式シーズンになると街中に流れる、いわゆる「桜ソング」。
しかし、南北の縦に長い日本では沖縄の桜の開花が例年1月下旬で北海道は4月下旬。
どちらも3月の卒業式シーズンではないため、北海道民や沖縄県民にとって「桜=卒業」のイメージは少し薄いかもしれません。
桜とひと言でいっても日本国内に実は約600品種ほどもあり、花びらの色や枚数、形もそれぞれ異なります。
たくさんの参加者が集まるお花見の席では「故郷の桜の雰囲気とは違うなぁ・・・」と感じている参加者も案外、多いかも。
そんな時に役立つ桜の基礎知識である「里桜」と「山桜」についてご紹介します。
私たちが親しんでいる日本の桜には大きく分けて2種類人工的に品種改良された園芸品種の「里桜」と野生種の「山桜」があります。
里桜と山桜を合わせて日本には現在、600以上もの品種があるといわれています。
その人が生まれ育った地域によって見ている桜が違うのも分かりますね。
「里桜」は日本に自生する「山桜」をもとに園芸用に品種改良された桜のこと。
花びらの色も数も多彩です。
代表格は全国各地の公園や河川敷、街路樹に植えられている「ソメイヨシノ」。
江戸時代に山桜の「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を人工的に交配させた品種で鑑賞用として圧倒的な人気を誇ります。
いっせいにパッと咲いて、パッと散る姿が人気ですが寿命は60年前後と、短命な品種いわれています。
沖縄と北海道の北東部を除く日本全国の街路樹や河川敷、公園などの「お花見スポット」に植樹されている桜の木の約8割が、実はソメイヨシノです。
私たちが例年、お花見で鑑賞している桜のほとんどがソメイヨシノなんですね。
里桜にはソメイヨシノの他にも花びらの枚数を増やした「八重桜」や枝をたらした「しだれ桜」なども有名です。
自然に自生する野生種の桜のこと。
日本の山野に自生する野生の桜でソメイヨシノのもとになったエドヒガンとオオシマザクラなどの基本種が9種類あり、変品種も合わせると約100種類以上もの桜が自生しています。
代表例としては奈良県吉野町の「ヤマザクラ」も有名です。
花びらの色が濃い沖縄の「カンヒザクラ」や東北や北海道に自生する「オオヤマザクラ」などソメイヨシノとはまた違う桜の風景が楽しめます。
山桜は一般的に寿命が長く、日本三大桜(福島県「三春滝桜」、山梨県「山高神代桜」、根尾谷淡墨桜「岐阜県」)のように樹齢1,000年を超す巨木も存在します。