令和は幹事さんに嬉しい元号?
「新しい元号は、『令和』で、あります」
内閣官房長官の菅義偉さんから発表された新元号。ちなみに発表を見た子どもたちから菅官房長官は「令和おじさん」と呼ばれているとか。
発表時のアクセントが「れ」に置かれていましたがイントネーションとしては上がるのか下がるのか、政府として発音自体はとくに決めていないそうです。
元号に「令」の漢字が使われるのは初。
ラ行で始まる日本の元号は暦応以来およそ680年ぶり、「レイ」の音が先頭に来る元号は奈良時代の霊亀(レイキ)以来2例目で1,300年ぶりとなります。
さてその「令和」の由来ですが『万葉集』巻五「梅花謌卅二首并序(梅花の歌 三十二首、并せて序)」にある以下の一文に拠ります。
≪原文≫
于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。
≪書き下し文≫
時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。
≪現代日本語訳≫
時は初春の令(よ)い月であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花咲き、蘭は身を飾る衣に纏う香(こう)のように薫らせる。
この一文の舞台は奈良時代、天平文化が花開く天平2年(ユリウス暦730年)大宰府長官である大伴旅人の邸宅で開かれた宴の様子を表していて、「梅花の宴」とも呼ばれています。
・・・宴? そうです。もともと宴席に由来しているので令和時代の幹事さんにとって実はかなり縁起の良い元号なのです!