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忘年会や新年会、親睦会などの宴席のテーブルの上に、お刺身が一切れ、から揚げが一個など、大皿料理の最後の一つだけが残っているシーンがよくありますね。
いわゆる「関東一つ残し」です。
「もうお腹がいっぱい」という人はもちろんですが、「厚かましい人間だと思われたくない」「これを食べるとお皿が下げられてテーブルが寂しくなるかも」といった日本人らしいナイーヴな感情が働いているようです。
ちなみに、これは関東に限ったことではなく、関西では「遠慮のかたまり」、青森県では「津軽衆(つがるしゅう)」、佐賀県では「佐賀んもんのいっちょ残し」、熊本県では「肥後のいっちょ残し」などと呼ばれているそうです。
仲間内の飲み会でもつい遠慮してしまい、頻繁に発生してしまう「関東一つ残し」。
上司や取引先も多い忘年会や新年会、親睦会なら、もっとシビアな問題です。
ビュッフェスタイルではなくコース料理の場合は、いつまでも前菜が残っているような状態では困ります。
次の料理を並べるために、テーブルのスペースを空けていく必要があるのです。
幹事さんはテーブルの状況を見ながら、上手にケアしていきたいところですね。