カンタン!スマートな割り箸の割り方

カンタン!スマートな割り箸の割り方


お手元の語源

お箸の国、ニッポンの宴席で欠かせない存在なのが「割り箸」。

世界遺産にもなった和食文化を支える基本ともいえるお箸ですが、実は用途によってそれぞれのお皿に料理をシェアする「取り箸」と、個々人がそれぞれ皿から口元に料理を運ぶ「手元箸」の2種類に分けられます。

お刺身などの生ものを食したりする日本では、食の衛生面も大切にしていることから、みんなで料理を共有する箸と個人で使う箸をあえて分けてきたんですね。

穢れ(ケガレ)のないまっさらなものが尊いと考える、神道の影響もあったのかもしれません。

「割り箸」の存在も同じように、誰かが使ったお箸ではなく、大切なお客様には真新しく清潔なお箸を使ってほしいという日本人独特の、「おもてなしの心」の表れといえるでしょう。

ちなみに、宴席などの外食で提供される割り箸の袋にはよく「おてもと」と書いてありますが、これは会席や料理屋などで提供される手元箸のことを、習慣的に「御手許・御手元」と呼んでいたことに由来するようです。