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敬語には自分をへりくだって表現する「謙譲語」と、相手に対する敬意を示す「尊敬語」、丁寧に話す「丁寧語」の3種類があります。司会者は、主催者側の一員としての位置づけられることがほとんどです。そのため、たいていの出席者には敬語で話しかけることになります。気を付けたいのは結婚式の披露宴・二次会の場合で、新郎新婦も幹事さんと同じ主催者側になるので「新郎の〇〇様」といった敬称や「召し上がる」といった尊敬語は使いません。忘年会、新年会、謝恩会など、その会ごとの主旨や、ゲスト側か出席者側か、といったそれぞれのポジションを事前に理解しておけば、司会の幹事さんの敬語の使い分けもスムーズです。また、過度の緊張もトークミスの大敵。そのためには宴会の冒頭で「司会を担当させて頂きます○○と申します。何分不慣れな点もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します」といったマジックフレーズで始めれば緊張もほぐれて、落ち着いた気持ちで言葉を選びながら司会進行ができるでしょう。
敬語の種類は3種類
・尊敬語(ゲスト側)…相手に対して敬意を示す言葉
・謙譲語(主催者側)…自分をへりくだって言う言葉
・丁寧語(すべて)…丁寧に使う言葉
基本的な尊敬語と謙譲語の例
・見る
尊敬語(ゲスト側)…ご覧になる、見られる
謙譲語(主催者側)…拝見する、見せて頂く
・聞く
尊敬語(ゲスト側)…聞かれる、お聞きになる、お聞きする
謙譲語(主催者側)…うかがう、うけたまわる
・知る
尊敬語(ゲスト側)…ご存じ、お知りになる、知っていらっしゃる
謙譲語(主催者側)…存じる、存じ上げる
・行く
尊敬語(ゲスト側)…行かれる、いらっしゃる
謙譲語(主催者側)…うかがう、おじゃまする
・会う
尊敬語(ゲスト側)…会われる、お会いになる
謙譲語(主催者側)…お目にかかる、お会いする
・居る
尊敬語(ゲスト側)…いらっしゃる、おいでになる
謙譲語(主催者側)…おる
・食べる
尊敬語(ゲスト側)…召し上がる
謙譲語(主催者側)…いただく、ごちそうになる
司会者として正しい敬語を使うコツは、なんといっても「普段の生活から使うこと」に尽きます。敬語が苦手な幹事さんは、上司との会話や電話の受け答えなど、まずは身近なところから練習するのがオススメ。社会人としてのビジネスマナーがUPすれば、仕事や人間関係にもきっと良い変化が生まれるはず。イベント当日まで敬語のリハーサルとして実践してみては?