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結婚式や忘年会の来賓のスピーチが長いのには閉口しますが、乾杯のスピーチが長いのにはもっと閉口するもの。立ったままであれば女性陣も足が辛くなり、男性陣は早く飲ませろと不満が募ります。幹事さんはぜひスマートな乾杯のスピーチを心掛けましょう!
参加者全員の気持ちを一つにする「乾杯!」。しかし乾杯までのスピーチが長くなり過ぎると、せっかく冷たかったビールも生暖かくなったりしてゲストもウンザリするもの。そこで乾杯までのスピーチは、どんなに個人的に話したいことがあったとしても、せめて1分間くらいに収めることが大切。結婚披露宴では乾杯は主賓の話の後に行われることが多く、乾杯終了後、お酒、お料理という流れになりますので、テンポよくスピーディに展開した方が主催者、ゲスト全員に歓迎されます。以下の乾杯のスピーチ例とポイントをご参考にしてください。
「ご指名をいただきました○○会社○○部の○○○○(フルネーム)でございます」
・乾杯の音頭を取る方の所在や自分と新郎(または新婦)との関係をハッキリさせます。
「ご新郎の○○さん、ご新婦の○○さん、ご結婚、誠におめでとうございます。ご両家ならびにご親族の皆様方、本日は誠におめでとうございます」
・披露宴の場合は新郎、新婦はもちろん、両家、親族への声掛けも忘れずに
「おふたりの未来に輝かしい前途が開かれることを確信いたしております。どうぞ力を合わせて、明るいご家庭を築いてください」
・ふだん自分が思っていることを、自分の言葉で誠心誠意、伝えましょう。
「それでは、乾杯をさせていただきます。皆さま、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。ご来場の皆さま、お手に歓喜と幸福の杯をお持ちください」。
・着席している場合はまず起立を求めてから、乾杯の協力をお願いします。
「新郎、新婦、ご両家、ご親族の皆様方のいっそうのご興隆、ご多幸と合わせてご臨席いただきました皆様方のご健康を祈念して乾杯いたします。本日は誠におめでとうございます。『乾杯!』。ありがとうございました」。
・結婚披露宴の発声は「おめでとうございます」、新年会、結婚記念日なども同様です。新社屋落成式、開店祝いなどの発声はシンプルに「乾杯」で大丈夫です。
ハレの舞台の乾杯は喜ばしいその一瞬をみんなで共有するワンチャンスのかけがえのない瞬間です。幹事さんとして乾杯のシーンの言葉遣い、心遣いのマナーもしっかり抑えておきましょう。
乾杯のご指名は「賜りました」or「いただきました」?
・仲間内なら「ご指名いただきました○○部の○○でございます」でOKです。しかし、年配の人たちが集まる場合や、大規模なイベントの場合は「ご指名を賜りました○○部の○○でございます」と始めたほうが格調もあり無難です。
乾杯の「発声」か「音頭」かどっち?
・オフィシャルなセレモニーの場合には「発声」がふさわしいでしょう。仲間同士の集まりであれば「音頭」でも大丈夫。「それでは乾杯の発声(音頭)をとらせていただきます」とシーンに合わせて進行しましょう。
「乾杯」までの時間は?
・もう全員が起立して杯を手にしているわけですから、長話をする野暮は禁物。テンポよくすみやかに「乾杯!」の音頭を進めましょう!
乾杯は結婚式披露宴、結婚式二次会、忘年会、新年会のあらゆるシーンで求められる大切なセレモニーです。「始め良ければ終わり良し」といわれるように、イベントがうまくいくためにはまず「乾杯!」の成功が大切。幹事さんはぜひ乾杯のマナーを踏まえた上で、最高のイベントを演出しましょう!