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幹事さんチームの中でも意外と意識されていないのが、幹事さん自身のマナーです。
忘年会や新年会など、たくさんのゲストと出会う場面にふさわしい、正しいお辞儀の作法をマスターしましょう。
忘年会や新年会、歓送迎会などの年中行事を任された幹事さん。
参加人数やメンバーのお好みに合わせて最適な予算を設定したり安心して任せられる会場を選んだり喜ばれる料理を決めたり盛り上がり景品を選んだり・・・と、やるべきことはたくさんあります。
そうした準備がすべて整ったとしてもけっしておろそかにしてはいけないのが実は1円もお金がかからない幹事さんのマナーです。
ビジネスでもプライベートでもちょっとしたことで「冷めてしまう瞬間」があるのはきっと誰もが経験しているはず。
忘年会や新年会などの年中行事では会長や社長、役員などの自社の経営陣はもちろん、取引先の重役も出席するケースは珍しくありません。
そうしたVIPなゲストには特に料理や景品といった「モノ」だけではなくおもてなしの気持ちが大切になります。
特にゲストとして招かれた取引先の重役から見ると幹事さんはその会社を代表する社員です。
どんなにお金と時間をかけて滞りのない進行プログラムや驚くほどの目玉景品を用意したとしても、幹事さんの立ち居振る舞いひとつで「未熟な会社」と判断されてしまうかもしれません。
がんばった幹事さんの苦労が報われるようにぜひ抑えてほしいのは三種のお辞儀の作法です。
年中行事の出席表を見るとさまざまな社名や肩書きがあるはずです。
幹事さんチームのメンバーはその全員と接する可能性があるといえます。
ゲストとの最初の接点になるお辞儀には三種類あります。
人とすれ違うときにする軽いお辞儀。
上半身を約15度傾けます。
両手を心持ち前に寄せて(女子は両手を重ねてもOK)、視線は相手の足もとに移します。
にこやかな表情を心掛けましょう。
上司やお得意様などの目上の方へのお辞儀。
上半身を約30度傾けます。
両手は太ももの中央にくるようにして(女子は両手を重ねてもOK)、視線は自然に下します。
「1・2・3」の呼吸でゆっくり行いましょう。
重役への挨拶、感謝・謝罪時のお辞儀。
上半身を約45度傾けます。
視線は自然に下します。「1・2・3」の呼吸で、「2」のときに一拍おきましょう。
三種のお辞儀はすべて挨拶の言葉をしっかりと終えた後で頭を下げる「分離礼」が基本。
相手ではなく床に向かって話しかけるのは失礼に当たります。
しっかり接遇マナーを通して後日、ご自宅に「パネもく!」景品が届いた際に「あのイベントは本当に素晴らしかった!」と振り返ってもらえれば、幹事さん冥利に尽きますね。